団創立20周年にあたって委嘱した5曲からなる混声合唱組曲です。
作詞は五里 瞳先生、作曲は谷岡千代先生にお願いしました。
2003年9月「創立20周年記念コンサート」で初演。指揮=佐々木一夫 ピアノ=藤原 真紀 (神戸文化ホール中ホール) |
1.尾根を辿れば
曲を聴く(midi) |
1春の休日 霞立つ
横尾の山は 萌黄色(もえぎいろ)
尾根を辿れば 故郷の匂い
思い出すのさ あの歌を
風はそよぎ いい気持ち
大きく息をすいこめば
小鳥のさえずりこだまする 昇る朝日は きらきらと
春の休日 霞立つ
横尾の山は 春を謳う
2夏の休日 雲が湧く
横尾の山は花盛り
尾根を辿れば 故郷の匂い
思い出すのさ あの歌を
風はかおり いい気持ち
大きく息をすいこめば
雉の羽音にはっとする
まぶしき日差しに 照らされて
夏の休日 雲が湧く
横尾の山は 夏を謳う
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3秋の休日 狭霧立つ
横尾の山は初紅葉
尾根を辿れば 故郷の匂い
思い出すのさ あの歌を
風は涼し いい気持ち
大きく息をすいこめば
啼くもあわれや 茜雲 群れ飛ぶ雁や 夕まぐれ
秋の休日 狭霧立つ
横尾の山は 秋を謳う
4冬の休日 小雪舞う
横尾の山は 冬景色
尾根を辿れば 故郷の匂い
思い出すのさ あの歌を
風は澄みて いい気持ち
大きく息をすいこめば
吐く息白く 変わりゆく
ぞくりと体を 震わせて
冬の休日 小雪舞う
横尾の山は 冬を謳う
尾根を辿れば 故郷の匂い
思い出すのさ あの歌を |
2.おれらは花のパイオニヤ
(男声合唱)
曲を聴く(midi)
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朝からとどろく 槌音聞いて
晴れでもはいた長靴で
空き地横切り いざゆかん
かあちゃんのためなら えんやこら 陸の孤島もなんのその
ルール守って 長い列
重い鞄を 引きずって
耐えた 並んだ くたびれた
しょぼ しょぼりん しょぼりん
しょぼ しょぼりん しょぼりん りん |
企業戦士の東京出張
行きはよいよい帰りはこわい
九時を回れば バスもない
なんで神戸の ただ中で
タクシーまでに 嫌われる
その上 雨も降ってきた
涙も出ねえ 情けなさ
歩いた 疲れた がんばった
しょぼ しょぼりん しょぼりん
しょぼ しょぼりん しょぼりん りん |
3.ニュータウン今鏡
(女声合唱)
曲を聴く(midi) |
ニュータウンの丘の上
流れる雲に 誘われて
春の光を 浴びながら
手を取る娘 赤い頬
チョコレート坂を 駆け上れば
ステップ踏んで いち にい さん
ほんのり薄紅 さくらたち
父子(おやこ)でうっとり 鳥の声
なんてきれいな景色だろ
ニュータウンの桜
はらり うるわし はらはらり
はらり うるわし はらはらり…
ニュータウンの公園で
麦わら帽子 虫眼鏡
夏の日ざしを受けながら
やんちゃ息子の好奇心
四つ葉探し当て 喜びの声
揺れる若草 いち にい さん
白き花びら 蝶のよう
姉弟(きょうだい)なかよく 昼下がり
なんて晴れやか景色だろ
ニュータウンの四つ葉
そより よりそい ふわふわり
そより よりそい ふわふわり…
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ニュータウンの秋化粧
赤や黄色に 色づいて
去りゆける季節(あき)を惜しみつつ
伸びゆく若木 身繕い
夕日に映える細い枝
一陣の風 いち にい さん
一葉(ひとは)一人で 舞い落ちる
母子(おやこ)で見上げる 夕まぐれ なんて寂しい景色だろ
ニュータウンの紅葉
ちるる さらばよ ちらちるる
ちるる さらばよ ちらちるる…
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4.幸せ家族
曲を聴く(midi) |
住み慣れた家の柱に
残る傷
姉とおとうとで背比べ
勝った負けたと大騒ぎ
泣いて笑って夜はふけた
私の好きな幸せ家族
私の好きな幸せ家族
あこがれたあの大学の
ペンと花
とんびが産んだ鷹の子が
離れて暮らすと大騒ぎ
泣いて笑って夜はふけた
私の好きな幸せ家族
私の好きな幸せ家族
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待ちに待った初孫笑顔
お正月
初めて泊まる里帰り
どっちが抱くかで大騒ぎ
泣いて笑って夜はふけた
私の好きな幸せ家族
私の好きな幸せ家族
片付いたあなたの机
白い花
勤めを終える明日が来る
しんみり二人で話します
泣いて笑って夜はふけた 泣いて笑って夜はふけた |
5.夢を語ろう
曲を聴く(midi) |
夢を語ろう 昔のように
燃える想い 内に秘め
熱き夢 遠き夢
大きな夢でなくても
人のためでなくても
語る息吹が 時を変え 人を呼ぶ
夢のかけらは 夢になり
そして新たな 夢を生む
あの青空へ 駆け昇るステップス |
夢を語ろう 子どものように
澄んだ瞳 輝かせ
果てぬ夢 はるか夢
貴(たか)い夢でなくても
人が認めなくても
語る息吹が 時を変え 人を呼ぶ
夢のかけらは 夢になり
そして新たな 夢を生む
あの青空へ 羽ばたけるウイングス
それは夢 ゆめ
OH MY DREAM |